社長の思いをつづったブログ
リボーンとイノベーションについて
イノベーションとは、「変革」とか「革新」とかの意味合いで、長い間企業理念のように考えられて来たが、時代はそうでは無くなって来たと思います。
リボーンとは、「再生」「生まれ変わる」「復活」とかの意味合いですが、現場には、この単語の方が響きやすいように感じます。
では、何が生まれ変われば良いのでしょう?
工場を前提に考えると
1)人
2)現状の設備
これに加えるとしたら、システムでしょうか?
では、端的に
1)人を再生するには、
A)入れ替える?
B)若返りを進める
C)教育を行う
A)は、言葉通り、一番効果的だが、実践的では、無い。それなら、B)の方向の中で、A)を実行するのが、適切なように考えます。新陳代謝を即す意味でも良いでしょう。
なら、C)の教育は?これが一番の問題点でしょう。
勉強が嫌いで当社に来ている人に勉強さすのは、大きな障壁があります。
そこで、ISOの取得です。
以前なら、それは使い物にならないと答えたでしょう。理由は、簡単です。投資対効果が悪かったので、お勧めできなかったのですが、ISOが、現場向きに下がって来たのと、手が届く妥当な金額になってきたようです。
人の教育に関して言えば、もっとも妥当なツールです。
それに、アドバイザーを頼まなければ、安い。
いきなり試験を受けるということです。
用意するものは、最低限の書類、これで十分です。
いえ、最低限のことしか出来ない人材に合致したやり方です。
目標は、60点です。毎年「改善」をして、上を目指す為にも、ボーダーラインぎりぎりでなければなりません。
この考え方が、アドバイザーを不要にします。検査機構の更新時の内部監査に委ねるという発想です。
前提として、ISOの初回審査に落ちた会社は、ありません。継続できなかった会社は、沢山あります。それは、適正な立ち位置のシステム化で無かったということです。
サミット(頂上)に位置する書類と、かけ離れた現場には、無理が生じます。
改善余地を残すことが重要です。ここにヤル気の原点があります。
2)設備を再生するには
A)一番効率の良いのは、入れ替えです。資金と相談して適正な時期に適正な金額で実行する。適正な時期がポイントです。その前に金額がもっと問題です。
アダムスミスの自由経済と、マルクスの社会主義の中間にケインズの経済論はある。
これに基づいてルーズベルト大統領の1929年の世界恐慌に対して「ニューディール政策」を行って成功する。日本も戦後、焼け野原から政府が道路や箱ものを作り、官僚の護送船団方式で企業が伸びてきた。
1960年代まで有効であったのは、公共事業の箱物や道路が必要であったからです。
ケインズは、国は景気が悪くなった時に、景気浮揚のために、仕事をつくり、景気が上がるきっかけを作ることであり、このきっかけがポイントになるように考える。
大切なのは、きっかけと必要なものの2つであり。これが重要だと思う。
ケインズは、景気の方向は、道徳が導くと説く。これが忘れさされている部分だと考える。
この考え方は永い間、企業の当たり前であったが、義理も人情も希薄になった現状では、「すべてのお客さまが神様です」という時代は終わったと言わざるを得ない。お客様の定義を考え直す時期にあるようです。会社理念や品質管理の取り決めや環境保全の理念の前に「お客」とは何かの理念が必要だと考えます。
「お客さまは神様」は間違ってはいないけれど、「すべてのお客さまが神様です」は見直すことがお互いに必要な時期に差し掛かっているのかも知れません。
自社にとっての「お客さま」とは何かを問うことが、全ての理念の上にあるべきことだと考えます。これが不問なことが不可思議なことです。
亡き父が、めったに注文をもらえない取引先は「お客ではない」「少しでも毎月注文がもらえるとこが、お客さんだ」と言っていたのを思い出します。
20年に渡り、外国の脅威に晒されてきて「海外調達に移行します」の単語を聞いてきましたが、数年前に、10年来の友達のように、「やはり製造業は日本ですよね」の言葉を聞きました。180度のベクトルの違いに驚きました。
当初から小ロット多品種を掲げてきた当社は国内に残るものをイメージしてきたので想定内のことです。当社の方向に合致し、お互いの尊厳を尊重できるビジネスが理念となります。
一方的な尊厳なら成立しません。自社のビジネスにとって望ましいお客さまを規定する必要と望ましくないお客さまをお断りする姿勢が必要です。
当社にとって優良なお客さまとの関係がより強化されることに努め、当社の製品価値を理解していただけることによって存在価値が生まれます。
大きな会社も担当は個人になるので、会社を見るのも個人を見るのも同等に大切になってきます。会社は優遇面以外にトップの心意気に従業員は付いて来ると聞いたことがありますが、取引先にも幾らか当てはまるように考えます。
取引先の「お客さま」としての理念と心意気が必要ですが、心意気は金太郎飴方式で消滅してしまいました。個人主義が顕著な民族では金太郎飴方式が有効ですが、日本の中小零細企業には必要性は少ないようです。金太郎飴方式を採用しない宣言をしていますが、1990年から当社理念に沿っています。
謹賀新年
今年は変化の年なのでしょうか?
方向は見えませんが、取り巻く環境は確実に変化しています。
「中小起業のおっさんが、弱音を吐いてどうします。」稲盛和夫
その通りです。チャンスは必ずある。焦ることはない。耐えていれば強くなる。強くなれば、踏み出すときに力強く踏み出せれる
人が訪ねてきますか?連絡が途絶えてても昨日に続く今日の様に話しができますか?魅力のバロメーターです
徳の対岸は自分都合、この場合の徳は自分自身の心の中の徳であって、傍の目を気にしたものでは無い
年を重ねると、「徳を積む」ことを考えること。結果は終盤に表れるように感じている。こころの貯金かもしれない。いつか気付く瞬間がある。
風をよむことは難しいが、風を感じることはたやすい。夜明け前の風を感じることが大切だ。
マニュアル化の終末はチェックシート
反省はするが、後悔はしない
一度決めたら迷わない。迷うほどいいものができるが、撤退も範疇になる。
「品質は平和」(元ツバキエマソン美濃部常務の言葉:2013/6/13退社)最優先課題は品質の2文字、1点でそれ以外の努力してきたもの全てが一瞬に水泡と帰す
受けてスキルが上がる仕事と危険率が上がる仕事は紙一重のことが多い。この場合必要とするコンセプトに相違がないことを確認すること
第一印象は0.7秒以内の笑顔だ。それで相手の90%の心をつかめる。刹那の出来事は無意識の内のこと、そこに本心が表れる。だから大切だ
損をしたと考えることをやめること、与えられたことは常に理由がある。選ばれたこととして感謝をすること
理不尽なことに出会うことがあるかもしれないが、出来る範囲で出来ることを不信感をもたずにできるくらいの器量の人になれ
規模の大小を問わず、大から小を見たときに、おごりがあってはならない。優位な立場の人が優位分だけ多くの心遣いができなければ人としての魅力に欠ける。
馬鹿の力、表現が悪ければ純粋な力、これは途方も無いエナージを持っている。疑う前に実行してみることも良い。考えるだけでは何も生まれない
考えることは一定の法則を持つ、一定の法則はプログラム化できる。人がすべきことか、機械がすべきことかの判断はやはり人がする、そこを考える